理事長挨拶
 
 会員の皆様方におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。また、日頃は学会運営に多大なご協力を賜りまして感謝申し上げます。さて、2016年第18回日本顎顔面外傷学会総会・学術大会において私がはからずも理事長職を拝命することになりました。大変恐縮するとともに光栄に存じ、ご推挙賜りました学会役員ならびに会員の諸先生方に厚くお礼申し上げます。
 日本口腔顎顔面外傷学会 (Japanese Society of Oral and Maxillofacial Traumatology)は、歴史的には橋本賢二先生(現浜松医科大学名誉教授)を初代理事長とし、1999年日本口腔顎顔面外傷研究会として始まりました。2002年第4回研究会から学会となり、今年2016年東京にて18回を数えました。その後田川俊郎先生、2013年に急逝された鎌田伸之先生、そして又賀 泉先生から引き継がせていただき、私は5代目の理事長を拝命したことになります。理事長の責務の重要さを考えますと身が引き締まる思いです。ここに歴代の理事長先生をはじめとする先輩方に敬意を払うとともに、今日の学会の発展が並々ならぬご努力の賜物であることに重ねて御礼申し上げます。まずはご挨拶をさせていただき、理事長としての所信を述べさせていただきます。
 本学会の目的は、定款にもありますように「口腔顎顔面外傷」に関する諸問題について、研究、討議すること。即ち、学術研究および教育普及活動等を行うことで、医療水準の高揚をはかり国民の医療福祉の増進に寄与するとともに、
次世代人材の育成を図り、会員相互の親睦と国民医療の向上に資することです。
その目的を達成するために、これまでに本学会では、①学術集会の開催等による口腔顎顔面外傷に関する研究発表事業、②機関誌等の発行事業、③「口腔顎顔面外傷 診療ガイドライン第Ⅰ部」および「外傷 診療ガイドライン第Ⅱ部」を発刊し普及啓発事業、④その他目的達成に必要な事業、などの活動を行っております。
 私が理事長としての学会運営に携わっていくわけですが、歴代の理事長の先生方に習い継続して活動し、その上に新たなる時代に向けたさらなる発展のための方向性を示すことができればと考えております。そのさらなる発展を着実に成し遂げるべく、以下のような、より具体的かつ短・中期的な目標を掲げたいと思います。
1. 外傷誌のさらなる充実
  編集委員会の充実をはかり論文のさらなる質と数の向上を目指します。
  また、来年度までにJ-Stageに登録して論文の公開をはかり本雑誌がより多くの専門家に
  読まれるようにしたいと考えています。まず最近の論文より始めて1年ごとにさかのぼって
  公開したいと思っています。
2. 顎顔面骨折症例調査委員会の発足
  今まで全国規模の口腔顎顔面外傷の統計で信頼性のあるものは存在しませんでした。
  本委員会を立ち上げ、簡易なデータベースを構築し、できれば口腔外科学会疾患調査と協同で
  毎年データを収集し「全国の口腔外科における顎顔面骨折症例の把握」を実現したいと考えて
  います。また、過去のデータを使わせていただき10年前と最近のデータの全国調査の比較も
  目標にしたいと思っています。高齢化に伴う骨折患者の動向を掴むことは意義のあることと
  考えます。
3. 会員数の増加
  さらなる若返りを図りたいと思います。第一線でご活躍の大学口腔外科、病院口腔外科の
  先生方の評議員推薦をお願いし、若手の先生方の入会をお願いしたいと希望します。
4. 学術研修会開催
  本学会は外傷の専門家の集まりです。多くの手術をてがけ優秀な技術をもっていらっしゃる
  団塊の世代の先生方が次々と退職される時期を迎えています。大先輩の経験・技術を若手に
  伝承することが喫緊の課題です。若手への教育研修会、スキルアップセミナーなどの充実を
  はかりたいと希望します。
5. 事務局の移転
  学会の発展のためには事務局の充実は必須です。理事会、総会で承認いただき、事務局業務を
  一ツ橋印刷株式会社にお願いすることになりました。長い間事務局の労をお取りいただいた
  千葉大学 丹澤秀樹教授ならびに坂本洋右先生に深謝申し上げます。
  本学会に一人でも多く入会して頂き、会員相互において忌憚のない意見を頂きながら一緒に
  発展させたいと願っております。どうぞ宜しくお願いします。
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